活動報告

2025年07月07日 その他

2025年6月15日 ハンセン病問題 教師も学ぶ

2025年6月15日、仙台市教育センターにおいて、フレッシュ三年次研修で市内の小中校の三年目の先生方に、ハンセン病問題についてお話する機会をいただきました。

皆さんはハンセン病問題をご存じでしょうか。
ハンセン病とは、「らい菌」に感染することで起こる病気です。感染力は弱く、現在の日本の衛生状態においては感染も発病もほぼ起こらなくなりました。

私たちの国は1907年にハンセン病患者を隔離する法律をつくり、政策として隔離を進めました。1931年には「癩(らい)予防法」に改定し、すべての患者を強制的に療養所に収容していきました。そして各県で住民も一体となった「無らい県運動」が取り組まれていきます。

1943年にハンセン病の治療薬プロミンができて、1948年から日本での使用が開始され、治る病気になっても隔離政策は続けられました。
1953年には「らい予防法」が制定され、隔離政策が存続されます。「らい予防法」には退所の規定がありませんでした。
1996年に「らい予防法」廃止。入所されている人たちの多くは、長い間療養所での生活を強いられ、高齢になって故郷に戻ることや社会での生活が難しいため、療養所での生活を続けています。

その後、ハンセン療養所入所者の方々が隔離政策は憲法違反であったとして国を提訴。2001年「ハンセン病国賠訴訟」において、原告勝訴。原告のお一人が、ようやく人間に戻れるんだ、太陽が輝いて、光が走った、と表現されています。

2016年にハンセン病家族国家賠償請求訴訟提訴。差別被害は個人の尊厳に関わる人生被害であり、家族は回復困難な不利益を受けたと指摘し、2019年に勝訴判決。
家族の皆さんに総理大臣が謝罪している姿が写真に残っていますが、その後ろには写真に写ることができない、自分の名前を名のることのできない方たちがいて、勝訴後も家族の名乗りをあげられない方たちもいます。

フレッシュ三年次研修では、ハンセン病家族訴訟原告の方にご自身の経験と先生たちに願うことを伝えていただきました。

  • 河北新報社提供

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