活動報告

2025年07月05日 その他

2025年7月3日 弟子入り留学

今年も小学4年生が弟子入り留学に来てくれました。

最初に「本堂に出入りする時に一礼する」「勤行本や数珠を置くときはハンカチやタオルなどを敷いてから置く」など、仏さまにあう場所や教えの本などを大切にする作法をおぼえてもらいました。

その後、本堂で正座をして20分くらいの勤行(ごんぎょう)。声を出して「正信偈(しょうしんげ)」を読みました。読み終えて正座をくずすと、しびれてしばらく動けない子も。頑張ったね。

続いて住職の法話。「ありがとう」の反対は?という質問から、ヒントに「有り難う」。有ることが難しいことに感謝を表すのが「ありがとう」。だから反対は「当たり前」。僕たちは当たり前に思っているとき、「ありがとう」を忘れているのかもしれないね、と。僕たちの周りにたくさんあるけれど「当たり前」に思っていることのひとつが「仕事」なのかもしれない。最後に「世界は 誰かの仕事で できている」という言葉から、今座っている畳も、着ている服も誰かの仕事で、できている。僕たちの身の回りに当たり前にある仕事は、誰がどんな思いでしていることなのか、弟子入り留学を通して考えてほしい、とお話させてもらいました。

一旦、水分補給をしてから本堂と会館に分かれて清掃。畳の目にそって掃いたり拭いたりするんだよ、と先ずは畳の目の説明から。後は上から下に、奥から入り口側に向けて掃除することを伝えながら、一緒に清掃しました。外清掃ではほとんどの皆が初めての竹ぼうき体験。小学生の体には少し大きすぎる箒を上手に使って参道を掃いてくれました。

掃除が終わったら手を洗って、煎茶のいれ方を学びます。坊守から教わった方法で一人ひとり自分のお茶をいれ、飲んでみるのですが、苦いという感想が多かったようです。

続いて、小さな容器にオアシスを入れ、一人ひとり生け花をいけていきます。初めにハサミの使い方、茎を斜めに切ることなどを伝えて、いざ開始。同じ花材をつかっているのに、どれ一つとして同じ作品にならないのが面白い。迷いなく次々にさしていく子もいれば、じっくり考えてひと花ずつゆっくりさしていく子も。子どもたちが家に持ち帰らなかった分はお寺に飾らせてもらっています。

最後の活動は、腕輪念珠づくり。震災の時に避難所や仮設住宅で行っていたもので、毎年弟子入りの時に子どもたちにも作ってもらっています。全員が念珠を作り終えると、ちょうど12時くらい。お昼をいっしょにいただきました。

最初は緊張気味だった子どもたちも、最後はすっかり馴染んで、「また徳泉寺に弟子入りに来たい」と言ってくれたりしていました。嬉しいけれど2回目の時は別の場所に行くので、あたらしい弟子入り先で頑張ってね。親方として半日関わらせてもらって、真剣に取り組む子どもたちの様子に、こちらがあらためて襟を正すような気持ちにさせてもらいました。

 

◎葬儀・法要・墓地その他についてのご質問、ご相談はお気軽にお問合せください。

真宗大谷派 徳泉寺 とくせんじ

〒983-0852 宮城県仙台市宮城野区榴岡3丁目10-3
TEL.022-297-4248
FAX.022-297-4381
E-mail tokusenji.sendai@gmail.com

住職 徳泉寺 第17世住職
関口 真爾 せきぐちしんじ
前住職 徳泉寺 第16世住職
関口 秀和 せきぐちひでかず

© 徳泉寺 All Rights Reserved.

ページトップに戻る