2024年07月14日 聞法
新年度を迎え、同朋会も少し新しい形式になりました。住職は「正信偈」、前住職は「歎異抄」をもとに法話をします。ただ、今まで通りお彼岸やお盆など季節の仏事に合わせたお話しも続けていく予定です。ご興味ある方は、どうぞお越しください。
住職法話「正信偈はみんなのうた」
『正信偈』は親鸞聖人の書かれた偈文で、私たち真宗門徒にとっては一番身近なお勤めの文です。もともと親鸞聖人の著書『教行信証(顕浄土真実教行証文類)』の一節で大きく二つの段に分かれています。最初の二行は南無阿弥陀仏に通じ、親鸞聖人の信仰告白とも言える部分です。その後「依経文(えきょうぶん)」『大無量寿経』の要となる教えについて書かれている部分、と「依釈文(えしゃくぶん)」浄土の教えを伝えた七人の高僧が解釈したものを紹介してそれを讃える部分から成っています。
前住職法話「歎異抄 作者・唯円の嘆き」
『歎異抄』は異なることを嘆く抄と名付けられ、作者は親鸞聖人から直接教えをいただいた常陸国(茨城県)唯円大徳だと言われています。唯円は自分の解釈が正しいとして、異議を唱える人を批判するためにこの文章を書いたのではなく、同じ親鸞聖人の教えを聞いた仲間たちがズレてきてしまっていることを嘆くとともに、そして教えを正しく伝えられなかったことに責任を感じ、深く痛みを感じて自責の念でこの抄を書いたのではないか、と考えられています。
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