真宗大谷派 徳泉寺

去る2月10日、仙台ガーデンパレスにて四年ぶりとなる同朋会の新年会を開催しました。

以前は徳泉寺の同朋会館で行っていた新年会。歌を歌ったり踊りを披露したりと、年に一度同朋会館の広間でお料理をいただいて、それはそれは賑やかでした。いつの頃からか場所をホテルの宴会場へと移し、マイクを握って歌をご披露くださる方が多くなりました。

今年は、4年ぶりの開催。コロナやインフルエンザの感染も聞かれる中でしたので、参加者が少ないのではと考えていましたが、みなさん開催を待っていたのでしょうか、26名もの方にご参加いただきました。

当日はホテルの他会場で大学入試が行われており、カラオケは禁止。みなさんの美声が聞けなかったのは残念でしたが、代わりにお一人おひとりマイクを握って一言ずつお話しいただきました。自己紹介に始まり、徳泉寺との出あい、ご自分を支えている仏教の教え、死を覚悟した体験談など、下は50歳代から上は80歳代後半の方まで、人生の重みをぎゅっと凝縮して受け取ったような時間となりました。

会長さんがそのご挨拶の中で「ここには、いろんな方がおられます。徳泉寺門徒の方や、のお寺の門徒の方。そして地域の方。帰敬式を受けて法名をもらっている方やもらっていない方、ずっと長い期間、聞法している方もあれば、最近お寺に来るようになった方もあります。そうした方たちが等しく平座でお付き合いできるのがこの同朋会だと思います。みなさんが第二土曜日を楽しみにして、月に一度、こうしてお会いできることを励みにできるよう、みんなでお話しができて和やかに親しみやすい同朋会であることを願っています。」と語られ、参加者のみなさんが深く頷く場面がありました。この会長さんの言葉こそ、まさに親鸞聖人のおっしゃった御同朋の精神だなあと有り難く感じ入りました。