真宗大谷派 徳泉寺

1月15日～18日。能登半島で真宗大谷派の仲間たちと支援活動を行いました（住職）。

東日本大震災の時に能登の皆さんが何度も足を運んでくれていたご縁もあって、東北の真宗大谷派の仲間たちと支援に向かいました。主に救援品のおとどけと炊き出しによる食事提供でした。まだ通れない道も多く、倒れた家や折れた電柱の間をゆっくりと進みながら、拠点となるお寺を目指しました。

横倒しになったビルや、火災が起きて焼けた朝市の周辺も含めて、大変な被害状況の中、小学校や公民館の避難所へ暖かいご飯やお汁などをおけしました。お話していると、それまで張りつめていたものがとけて「つらかった」と泣き出す方も。どの人もつらい思いを抱えているけれど、他の人と状況を比べて「つらい」と言いにくいような雰囲気も感じました。

ちょうど、子どもたちが学習できる環境へ二ヵ月間集団避難するという時で、地元に残る選択をした家庭も親元を離れることを選んだ家庭もあり、どちらも心配で「もとに戻りたい」という思いだろうと感じました。

断水が続き、避難所にいる方が多い中、復旧、復興の道は始まったばかりです。つらくて悲しくてしんどいけれど「いま、ここ」からの歩みに寄り添わせてもらえればと思いました。