2023年05月19日 聞法
2023年3月11日
東日本大震災から12年、13回忌に当る追悼法要を勤修致しました。
今年はちょうど第2土曜日、徳泉寺の聞法の会である同朋会の日に当たっており同朋会の中での追悼法要となりました。
まず御本尊に手を合わせて勤行を行いました。
次に、
前住職法話「親鸞に聞くということ」
そして住職法話「わからないことを聞くということ」
どちらも聞法ということがテーマのお話しでした。
震災以降、沿岸部の被災地に支援に行く度、多くの方が苦しい胸の内を語ってくださいました。
震災記録集の聞き取りでは、あるお寺の坊守さんが「私にはわからないことがある。」とおっしゃいました。
私にはあなたの気持ちが分からないという心つもりがないと相手をかえって傷つけてしまう。
だから聞かせてもらう、ということなのだと思います。それ以降「聞く」ということの難しさと大切さをこの日が来ると再確認させてもらっています。
その後、同朋会でも実に三年ぶり、コロナ禍以来はじめての座談をしました。周りの方と小グループを作って、「あの時どうであったか」「どう感じているか」を思い思いに語り合い、耳を傾け合いました。初めて顔を合わせる方々もいらっしゃいましたが、あの大きな地震を経験したもの同士、大きくうなずきながらお互いの経験を語り、12年の月日を確かめ合いました。
皆さんの体験を聞いているとあの時の情景がまざまざとよみがえり、経験の深さは時間の流れを越えるのだという気がしました。
さすれば、深い傷を負った方にはまだまだ痛みが伴っているのだろうと推察できます。
話すこと聞くことで互いをいたわり合う、コロナ禍でなかなかできなかったこのことの大切さをかみしめた法要となりました。
そして14時46分、地震発生時に合わせて鐘を撞き黙祷。
東日本大震災を経て、自然の脅威とはこんなにも大きくて、地球とはどんなことでも起きうる惑星で、
そして私はこんなにも小さくて儚い命をいただいているのだ、ということを強く実感したように思います。
命いっぱい生きること。そこにある他の命とともに生きること。
3月11日は、このことを毎年確認する日であるように感じました。
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住職 | 徳泉寺 第17世住職 関口 真爾 せきぐちしんじ |
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