2022年12月15日 聞法
お釈迦様の教えに「四苦」というものがあります。私たちには避けて通れない生・老・病・死(しょうろうびょうし)の四つの苦があるということです。この中でも生(生まれ、生きること)が「苦」だとはどういうことでしょうか。最近「親ガチャ」などという言葉がありますが私たちは生まれることも選べません。老い、病、死、そして生も私の思いで選ぶことができないことが「苦」となってくるのです。
親鸞聖人の残された和讃に「他化天の大魔王」という言葉が出てきます。これは他化自在天(他を変化させて自分は変わらない様子)を表した言葉です。人は不都合を減らしていきたい、都合の良いことを求めていきたいと願います。不都合が消えるともっと小さな不都合が気になります。自分は変わらないで周りを変えることで思いを貫き通したいと思ってしまうのです。
これを私自身の身を省みる目に変えていく。ギャップを埋めるのではなくギャップを感じる私の思いに気づいていくことが大切なのでしょう。
(同朋会 住職法話より 2022年9月10日)
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