2022年08月12日 聞法
6月11日、お待ち受け大会記念講演
二階堂行壽(にかいどうゆきとし)氏「むなしさを開く道を」より(一部抜粋)
ご和讃に「本願力に会いぬれば、むなしく過ぐる人ぞなき」という一節があります。本当の本物の確かなものに出あったとき、むなしさにも悲しみにも意味のないことはないと気づかされます。私たちは願いが掛けられている、そのことに気づいてほしいとこの和讃は教えてくれます。
私たちの言葉はすべて動詞です。どういうことかというと「梅干し」(これは名詞です)と聞くと唾が出る。「手紙」(これも名詞)と聞くと心が動く。「浄土真宗」とは親鸞聖人が法然上人の教えを表した名詞です。が、これは「答え」であり「呼びかけ」であり「問いかけ」であり「応え」であります。
「 浄土こそ真の依り所ですよ」(答え)「浄土を真の依り所としなさい」(呼びかけ)「何を真の依り所として生きているのですか」(問いかけ)「なるほど、浄土を真の拠り所として生きよう」(応え)。
「南無阿弥陀仏」もまた、心を揺り動かす動詞です。「阿弥陀仏に南無します」(答え)「阿弥陀仏に南無せよ」(呼びかけ)「阿弥陀仏に南無するのか」(問いかけ)「阿弥陀仏に南無せん」(応え)「念仏者たれ」(呼びかけ)「念仏者たらん」(応え)も呼応です。
今回、立教開宗八百年を迎えますが、立教開宗とは、今言った世界に親鸞聖人が出あってくださったということです。経験が長い浅いは関係ありません。真宗では「聞法せよ」という呼びかけがあります。仏弟子となる真宗門徒には「声」を聞いて歩む者になっていこうという応えがあります。
あなたはどんな声を聞いて歩いていますか。自分勝手な声ではありませんか。そう問いかけられる身に答え、応えて歩んでいきましょう。
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