2020年11月18日 聞法
報恩講法話(一部抜粋) 若林区八軒小路 浄澤寺ご住職 小野和徳 師
本日の報恩講は親鸞聖人759回目のご法事です。この「報恩講」みなさんどうしてご参詣されているのでしょうか。きっとみなさん、親鸞聖人の教えにに触れたいという思いに至るご縁をいただいて、このご本堂で一緒にお勤めをしたいと考え、足を運ぶようになったのだと思います。しかし、それがいつしか「行かなくちゃ」になってくるのが人間です。
この親鸞聖人、どういう人であったのかというと今から800年前、法然上人に出会い「念仏を拠り所にして生きていく」ことを決めた方です。聖人の言葉に「雑行を捨て本願に帰す」という言葉がありますが阿弥陀の願いである「本願」を拠り所にしてそれ以外の「雑行」を捨てるのだそうです。
私たちは自分の思い通りにいけば感謝し、思い通りにいかないと自分以外のところに原因を探します。そういうところに立っているのが「雑行」だと言うのです。念仏の教えを拠り所に生きていくと、出会ったとことに対して受けとめ方が変わってくる、そうすると「空過」空しく過ぎるということがなくなってきます。
この空過とは今を考えていない、ということです。人は時に「段取り」と「準備」に生きがちです。未来の心配をするばかりで今を生きることができない、これが「空過」です。阿弥陀が私に願ってくださっている「生き生きと今を生ききりなさい」という本願に出会うと私が今を生きていない「空過」な状態であることに気づきます。このことを認識して解放してくれるのが教えに触れるということです。この報恩講を私の足元の大地に触れる大切な機会としましょう。
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