活動報告

2020年09月21日 聞法

9月同朋会 住職法話「感染症の3つの顔について」 

住職法話一部抜粋 「感染症の3つの顔について」

日本赤十字社のホームページに「感染症の3つの顔を知ろう」という記述があります。その3つとは「病気」と「不安」と「差別」です。私たちは今コロナウイルスという「病気」だけでなく「不安」と「差別」という感染症にも注意しなければいけません。

特に2番目の感染症「不安」が「嫌悪・偏見・差別」という3番目の感染症を生み、負のスパイラルが起こって感染症が広がります。この「不安」と向き合うにはどうしたらいいか、「気づく力」「聴く力」「自分を支える力」が大切だと日赤のホームページでは続きます。

それはつまり、人と対話することやそこから自分を見つめるということではないでしょうか。実際に人と会えるのがいいのですが、電話で話したり、あるいはお内仏(お仏壇)の前で亡き人と対話することや今の自分に目を向けることによって「私の姿に気づく」、「自分の本当の声を聴く」、「安心して自分でいられる」。そのことを通して不安と向き合えるのだと思います。

私たちの目はもともと、外ばかり見るようについています。しかし本当は、どんな事実も受け止め、命に関して真剣に向き合う力を私たちは持っているはずです。その事実から生ききるということを聞き開いてほしい、そう内に向かって願われているのです。

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