2026年06月
成等覚証大涅槃 必至滅度願成就 (等覚を成り、大涅槃を称することは、必至滅度の願成就なり)
仏陀(ブッダ)とは真理に目覚めた人、気づいた人という意味です。しかし自分の思いでいっぱいの私たちは目覚めるとはどういうことなのか、何をもって仏の悟りを得られたと言うのかわかりません。そのことを問い続け、教えに自分の身を置いていくのが仏道と言えます。
『無量寿経』のなかで阿弥陀仏(法蔵)がすべての衆生を救済するために立てた願の第11番目に「必至滅度の願」があります。これは、今はまだ仏ではないけれども、必ず仏になることがこの世にいる間に阿弥陀仏によって約束されるという願です。南無阿弥陀仏(阿弥陀の国に生まれたい)と私たちが口に出したとき、あなたは私の国に生まれて仏になることが定まりました、と阿弥陀のほうから約束された身になるというのです。煩悩いっぱいのこの身で、阿弥陀仏の国へ生まれゆく往生の道に立つことが願われています。
ことわざに「人事を尽くして天命を待つ」という言葉がありますが、明治期の真宗大谷派僧侶・清沢満之(きよざわまんし)は「天命に安んじて人事を尽くす」とおっしゃいました。迷い悩む煩悩いっぱいのわが身ですが、その身を受けとめ安んじて人事を尽くしていく事こそ大切なのではないでしょうか。
(2026.3.14 同朋会住職法話より)
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