2025年07月
春の法要 勤修いたしました
去る4月20日(日)春の法要を勤修いたしました。春の法要は共同墓地、ペット墓地にご縁のある方を中心に毎年四月に勤めている法要です。本堂での勤行、法話、そして墓参後、茶話会まで一時間半ほど。遠くは東京都からわざわざお参りくださった方もありました。ありがとうございました。
家族の形が変わり家制度の薄れた今、墓地に対する考え方も多様化してきているのを感じます。「子どもたちに迷惑を掛けたくないから」と自分が墓に入るのをためらう方もあるとか。墓地の管理、清掃、維持などにかかる負担を心配してのことでしょうか。
徳泉寺の境内には個人墓地と共同墓地とペット墓地がありますがそのどれもがとても大切にされているのを感じます。お寺に生活して初めて気づいたのですが、お盆やお彼岸だけでなく、日々お墓参りされる方がとても多いのです。土地柄もあるのでしょうか。どなたか親族の祥月命日はもちろん、毎月、毎週、家族揃って墓参される方の多いこと。多分、一人も墓参者のいない日などはないのではないかな、と思えるほどです。ご先祖に手を合わせることは、自分のルーツに思いを馳せ、自分をたずねることでもあります。
先日、ご主人を亡くされて埋葬する墓地を探しにご来院された方が「私、自分のことだけ考えたら海にでも山にでも跡が残らないようにしてもらいたい、と思うのだけど、娘たちのことを考えると私の骨がどこかきちんと納められていることに意味があるのではないかと思うの。娘が私を思って手を合わせる場所があるということが、私が死んだ後に娘たちにしてあげられることではないかと思うのよ。」とおっしゃっておられ、深く頷かされました。
共同墓地は合葬墓ですので、より多くの方が手を合わせ、花を供え祈りを捧げる場となっています。亡くなった方は諸仏となって私たちを見守ってくださる存在になると、前住職はよく法話の中で言いますが、ここにご縁をいただいた方々と共に手を合わせる機会をいただけたことを大変ありがたく感じています。
法要終了後には同朋会館の広間に立ち寄り、茶話会の場を設けています。お互い顔見知りの方も少ないのですが、和やかに談笑される様子に、また温かい気持ちになりました。昨年共同墓地を契約され、同朋会にも通ってくださっている方がお隣に座られた方に「本当にここに来ると楽しいのよ。毎月、お話しを聞いておしゃべりできてね。いつも楽しみにしてるの。あなたも来るといいわよ。」と誘ってくださったりして。そんな風にお寺に来ることを楽しみにしてくださる方があることをとても嬉しく感じた法要でした。
(『徳報』5月号 坊守記事より 2025.6)
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住職 | 徳泉寺 第17世住職 関口 真爾 せきぐちしんじ |
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