2025年07月
『歎異抄』第二章は、教団が揺れ動く善鸞事件や念仏停止問題を抱えてきた人々の物語です。そこには、信心ということが不明瞭で、往生ということがはっきりしないという課題があります。命がけで遠方から来られた人々を前に親鸞聖人は「念仏以外に往生の道を見出す方法は私にはありません」と応えられます。
私たちが信心という時は、自分が信じる心という受けとめで、自分の思いを通すために宗教を利用しているようなところがあるのではないでしょうか。でも本当は、自分の思い中心に生きている私の姿を知らしめてくるのが宗教なのです。
南無阿弥陀仏は阿弥陀仏から私たちへの呼びかけです。自分中心に生きている私に「我が国(浄土)に生まれんとおもえ」与えられた命を生ききって欲しい(自己を生き、共に生きよ)と。
ナムアミダブツと私の口から出ているけれども、阿弥陀仏が私の口を通して呼びかけてくださっているのです。
(同朋会 前住職法話 2025.2)
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