法話・今月の言葉


生活の中の仏教

2024年02月

目覚めの道(めざめのみち)

県北の和尚さんとお話しをする機会がありました。お寺に若い方が来て「厄を払ってくれ」と言う。これはどうもこのまま帰してはいけないのではないかと思い「いいから入ってがい」と招き入れて話を聞いたところ、「自分は光を持っていない。周りの人がまぶしく見える。どうして生きていかなければいけないのか」と強く不安を訴えたそうです。

また、真宗の僧侶で小児科医でもある梶原敬一先生は「不安がこどもを弱らせているのではないか。」と言います。不安が大きいために、自分を強く感じることができない。そのことが自分の人生を歩んでいく感覚を見失しなわせているのではないでしょうか。
他の人が輝いて見える、輝きに対して憧れがある。一方で私は、と比較してしまうことで見えなくなってしまうものがあるように思います。

「汝(なんじ)自ら(みずから)まさに知るべし。」あなた自身に自ら目覚めよ。という言葉があります。自分の人生を歩んでいく感覚に目覚めることで不安を自分の一部として受けとめられるのかもしれません。

(同朋会 住職法話より 2023年12月9日)

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