法話・今月の言葉


生活の中の仏教

2024年02月

ごちそうさま

「いただきます」には命をいただきます、という意味があるという話をしました。では「ごちそうさま」にはどんな意味があるのでしょう。

「ごちそうさま」は漢字で「ご馳走さま」と書きます。馳走とは急いで走り回ること。馳せ参じる、という言葉があるように相手のことを思って走りまわるということです。「ご馳走さまでした」とはつまり、食材をおいしいご飯にするために一生懸命準備をしてくれた人のことを思う言葉です。

家でご飯を食べるときは作ってくれた家族の人がいるし、お店で買ったご飯にも作ってくれた人がいます。もっと言えばその食材となる野菜を作った農家の方や、魚を捕った漁師さん、お肉となった家畜を育てた牧場の人もいます。私たちが命をいただくということは、たくさんの方の準備のおかげなのです。

真宗大谷派の食後の言葉は「われ今、この浄(きよ)き食を終わりて、心豊かに力(ちから)身に満つ ご馳走さま」です。この言葉には私たちの身となったいのちに対する感謝とともに、それをおいしく準備してくれた人への感謝も込められているのです。

(こどものつどい 住職法話より 2023年8月8日)

一覧へもどる

◎葬儀・法要・墓地その他についてのご質問、ご相談はお気軽にお問合せください。

真宗大谷派 徳泉寺 とくせんじ

〒983-0852 宮城県仙台市宮城野区榴岡3丁目10-3
TEL.022-297-4248
FAX.022-297-4381
E-mail tokusenji.sendai@gmail.com

住職 徳泉寺 第17世住職
関口 真爾 せきぐちしんじ
前住職 徳泉寺 第16世住職
関口 秀和 せきぐちひでかず

© 徳泉寺 All Rights Reserved.

ページトップに戻る