法話・今月の言葉


生活の中の仏教

2024年02月

いただきます

新聞にタイのバンコクで恥ずかしい思いをした、との投稿がありました。レストランで現地の友人と食事をした時のこと。運ばれてきた料理にすぐ手を付けた彼にタイ人の友人は「君は本当に日本人か」とあきれたというのです。聞けばそのレストランのランチョンマットには「日本では食事の前には「いただきます」と手を合わせる。それは「私の命のために動植物の命をいただきます」という意味だ」と書いてあるのだとか。

真宗にも食前の言葉があります。「御光のもと 我今さいわいに この清き食を 受く いただきます」。命をいただくためのこの食前の言葉には二つの意味が込められていると思います。一つには謙虚さ。いろんなおかげさまで生かさせていただいているという身の事実です。そしてもうひとつは責任感。あなたの命をいただいてこの身とし、合体した分の命まで生ききるという宣言です。

(公開同朋会 住職法話より 2023年7月8日)

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