法話・今月の言葉


生活の中の仏教

2023年05月

お念仏は難しい?

前住職法話

南無阿弥陀仏と称えるお念仏ですが、一般に考えられているお 念仏と親鸞聖人のおっしゃっているお念仏には大きな隔たりがあ るように感じます。

一般的にはいわば呪文のように「南無阿弥陀 仏」を称えれば先祖供養になるとか、今の生活にご利益をいただ けると考えがちです。これは、私が私のために私の都合で称える 念仏です。

しかし、親鸞聖人がおっしゃるお念仏は全然違いま す。親鸞聖人は「念仏は私の口から出ているけれ、ど阿弥陀仏が私 の口を借りて出てくださっている」のだと言います。つまりこれ は念仏と言っても、仏を念じるのではなく、仏に念じられている私に気づくという行為だというのです。

では、何を仏は念じてい るのでしょうか。それは自我いっぱいの私たちに「本来の自分に 帰りなさい。命いっぱい生ききりたいと願っているあなたの本当 の願い(志願)に気づきなさい」ということです。これが阿弥陀 の本願です。その私のことを念じてくれている阿弥陀仏に帰依し ます、と私の口から出るのが南無阿弥陀仏です。(抜粋)

(同朋会 前住職法話より 2022年12月10日)

 

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