2021年09月
信心とは「知って受け容れる」という意味です。
何を知るのか。仏に出遇って仏の願心を知る。そしてそのことを通して自分を知る。我が身が「自我いっぱいの私であった」ということに気づかされ、そして「そんな私でいいのだ」と我が身を認め受け容れられるようになる。自分の宿業を受けとめて、迷わずに、他人と比較せずに生き抜いていく力をいただくこと、これが「信心を得る」ということです。
では「仏」とは誰か。それはお釈迦様を始めとし仏教を伝えてきた高僧、さらには自らの生を完結していかれた、私に生きるということを教えてくださったすべての先人。この方々が諸仏となって私に生きるということ、命ということを教えてくださるのです。
(公開同朋会 前住職法話より 2021年7月10日)
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