法話・今月の言葉


生活の中の仏教

2021年09月

煩悩とは

煩悩の「煩」は身を煩わせること、「悩」は心を悩ませること。

親鸞聖人は自分は煩悩から決して離れられない、煩い悩みの備わった「煩悩具足の凡夫」だとおっしゃいました。どんな人も決して見捨てないという仏さまの願いのもとに「煩悩を断ぜずして涅槃を得る(不断煩悩得涅槃)」とも表現されています。

煩悩を離れられない身のまま精一杯生ききっていく、煩い悩みによる悲しみや痛みを通して相手と出あっていくということなのでしょう。

(公開同朋会 住職法話より 2021年7月10日)

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