法話・今月の言葉


生活の中の仏教

2021年07月

霊の供養と仏の供養

そもそも日本に古来から伝わる祖霊信仰では、死者の魂は不安定で穢れているが、時と共に安定して清らかな状態になり、やがて祖霊となって子孫を見守る神になると考えられていました。そこに中国から閻魔大王に代表される十王信仰が加わり、慰霊・鎮魂、除災招福のために供養を行う様になりました。それが霊の供養です。

一方「仏(ブツ)」の供養はそうではありません。「供」は仕える、仏意に仕えるという意味で供養とは「諸仏」に仕える、という意味になります。亡き人が私の育てに加わってくださるとき、その方は「諸仏」となります。

『千の風になって』という歌に歌われたように、亡くなった方は私に向けて「わたしの死を見つめてください。あなたはどうか自分らしい生き方をしてください。」と願いをかけてくださっています。残された私がその呼びかけに気づき自分の生き方を仏様の教えに尋ねていくとき、亡き人は諸仏になり、諸仏供養となるのです。

(同朋会 住職法話より 2021年6月12日)

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