法話・今月の言葉


生活の中の仏教

2021年03月

悪人正機(あくにんしょうき)

「悪人正機(あくにんしょうき)」(抜粋)

新聞の投書欄にパーキンソン病を患う妻の文章が載っていました。「何をやっても時間がかかり失敗が多い。超潔癖症の夫に後始末の役目がいってしまう。いつも小言、大言をいただく。(中略)でも、これだけはわかってほしい。一生懸命やってるんですよ、あなた。」これを読んで別の本で読んだ「患者さんの心を健康な人間のモノサシで測ってはいけないよ。」というあるお医者さんの言葉が思い出されました。

私たちは自分が傷つけられたことは覚えているけれども、自分が傷つけた側であるとはなかなか思えません。このご主人もまさか、奥さんを傷つけているとは思いもしないでしょう。
仏の教えに出会ったときそれと気づく。周りを振り返ってよく見て、ああ、私は他の人を傷つけていたな、と気づく。「私は、悪人であった」それを自覚することが「悪人正機」(悪人が助かるべき機根の人)ということなのです。

(同朋会 前住職法話より 2021年3月13日)

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