法話・今月の言葉


生活の中の仏教

2020年09月

お盆 ー亡き人を案ずる私が 亡き人から案ぜられているー

「亡き人を案ずる私が 亡き人から案ぜられている」
東本願寺出版の『お盆』という小冊子の言葉です。

徳泉寺にもお盆のお参りの方がたくさんお越しになります。
小さなお孫さんと一緒に来られる方、ご家族総出でお参りされる方、早朝静かな時間に手を合わせる方。今はどうなっているかわかりませんが、仙台のお花消費量が日本でも有数だと聞いたことがあります。もしかしたら、たくさんの方が亡き方のお弔いにお花を供えられることも関係しているのかもしれません。

本家だけでなく、ご親戚や友人の墓前にもお参りし、お花を供える。お盆になるとたくさんのお寺を回ってお参りをして歩くというお話を以前からよくお聞きしたものです。

亡き方を弔う(とむらう)という時、古くは「訪らふ(とぶらふ)」という書き方もしたそうです。私たちが亡き人を訪れていく。その言葉やお姿を訪ねながら、私たちへの願いに出あう大事な場なのでしょう。大切な方々は、私たちを案じていて、いきいきと生きていくことを願ってくださっているのではないでしょうか。私はどんな身を生きているのか、実は私自身と出あいなおす場でもあるのだと思います。

(住職 2020年8月)

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真宗大谷派 徳泉寺 とくせんじ

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